日曜夜の漠然とした不安

 |4月からずっと、日曜日の夜はひどく憂鬱になる。仕事が始まるな~という意識がトリガーになって、悪いことをいろいろ考える。
 今までは○○のテストが終わったら夏休みだとか、ここに内定をもらったら就活終わりだとか、3月になったら卒業だとか、明確な区切りが見えた状態で生きてきた。今はというと、Aの仕事を終わらせたらBの仕事はこの辺までやってて……と、ずっと何かが続く。仕事に卒業はなく、ただ4月になれば〇年目に突入だぜ、となるだけだ。大した区切りではなく、何かが進んでいる気はしない。
 なんというか、人生が停滞し始めたような気がする。ここから先、明確に踏んでいくべきステップがない。別に出世は望まない。夢中になれる趣味はある。お金にも不自由していない。しかし次が見えない。このまま人生が終わるまでナレーションベースで飛ばされたらどうしよう。この次の区切りがはるか先の、死だったらどうしよう。どうしたらいいのかわからない。どうやったら人生を謳歌できるのかわからない。誰か助けてほしい。

ビックリマーク

 大人になってから、大きな声を出すことがなくなった。もちろん社会で生きていくための最低限のルールというか、急に仕事中絶叫したら次の日からは誰も話しかけてこなくなるだろう。

 でもさ、夕方に小学校のそばを通った時に小学生の叫び声聞こえてきたときに一番最初に出てくる感情って「羨ましい」じゃないか?そりゃまあうるさいな~とは思うかもしれないけど、彼らの全力さってたぶん大人がもう二度と獲得できないものだと思う。絶叫しながらダッシュする自分を想像してみる。目を背けたくなる醜態だ。でもきっと、やってみたら気持ちいい。だから絶叫系アトラクションとか、エクストリームスポーツの需要があるのかもしれない。絶叫している瞬間はその瞬間を全力で生きている感じがする。逆に言えば絶叫していないと全力で生きている感覚がない。

 全力でいたいな~~~~。全力のなり方ってだれか知りません?疲れるだろうけど、満足感もすごいだろうな。

K2を読んでほしい。

 日曜日。昨日は出かけていたので、今日は家でのんびりすることにした。

 何をするかといえば5月31日まで無料の漫画、『K2』を読むというだけだ。無料期間が始まってからすでに13周ほどしている。電子書籍で購入もしたが、無料期間にできるだけ読んでおこうという気持ちが働いている。

 気に入った作品があればそれがどれだけ長かろうが何周もするのは、父からの遺伝かもしれない。父は銀河英雄伝説のアニメを、外伝も含めて10周はしているそうだ。実際、自分が心からいいと思ったものは何度見ても同じ感動が味わえるし、見るたびに違う発見があるように思う。

 なんかだんだん書くのに飽きてきたが、K2は有能な医者や善性を持つ人々がたくさん出てきて、人間と医療の未来に希望が持てる作品なので、もし明日から3連休な人がいたらぜひ読んでほしい。コミックDAYSで全話無料で読める。テンポがいいし何回かに一回はアクション回がある。医療漫画だがお堅く構えずに、是非。後悔はさせません。

夜明け前

 真っ白な画面に日記を書く。

 今日一日の出来事を振り返って自分と向き合う時間、というわけではなく、今考えたことを瞬発力で書いている。

 これまでにも個人的に日記を書いたりしていたが、やはり誰かが見るものでないとなかなか続かない。誰かが見ていたら続くのかどうかは、これからわかるだろうけど。そもそも日記が少し苦手だ。一つ物事をとらえたらどんどん連想ゲームが楽しくなってしまう性質なので、最初の出発点であるそれの印象が大変に薄くなる。なので、私が書くこれは、日記というより随筆かもしれない。

 

 

 初夏の夜明け前の空気が好きだ。空気が澄んでいて、それでいて攻撃的でない。冬の空気は透き通っているが、体を通り抜けていく冷たさがある。それに比べてこの季節の空気は、ただ純粋であるような気がする。これから始まるその日が暖かいのか、暑いのか、それとも少し肌寒いのか、どうにもなりうる気配がある。コップの結露の味に似ている。

 ついに社会人になってしまった身では、その時間の空気を味わっていることにほとんど絶望しか覚えなくなってしまった。純粋な空気を純粋な気持ちで体に取り込めるのは、いったいいつになるだろうか。